草津 湯けむり
碁キチの旅日記
第五話

東久留米市碁キチの旅

 十返舎一九、芭蕉、種田山頭火や高村光太郎等も昔訪れたと言う草津温泉に向けて、

7/11−13の三日間、囲碁集中対局と温泉湯煙の味わいを兼ねて10名が参加して
第5回の囲碁の旅が
行われた。

下記にメンバーを記しておく、

藤さん(本因坊ちゃん)、 大ノさん(湖畔名人)、

榊さん(一期おくたま名人)、 城さん(二期おくたま名人)、

沖さん(一話二話の筆者)、 山さん(ダンスに夢中の常連)、 大さん(常連)、

関さん(新人)、 安さん(HP管理者)、

大エさん(筆者)

私は前々回の第3話 奥多摩囲碁の旅に次いでの二回目の参加となったが、今回は日頃

地元の碁会所(天元)で対局を楽しんでいる気心の知れた人ばかりでの気楽な旅だった。

私も還暦を過ぎてはしまったが精神年齢的にはまだまだ若人、他の九人の先輩たちに
比べれば碁キチに成りきっていないし、俗世間に対する色気も残っている。平日の三日間
の囲碁の旅はどうかと思ったが忙中閑ありの心境と気分転換を兼ねて喜んで参加させて頂
いた。

池袋発8:30の草津行き送迎バスに乗れば良いのであるが、月曜日ということもあり
道中の混雑を考慮して7時集合し、早々の出発となった。

池袋に着き、ホテルおおるりグループが運行する草津までの無料送迎バス 湯けむり号に
乗車し草津に向けて出発する予定であったが一部の乗客の遅れからバスが動き出したのは
:
8:50頃だったと記憶する。

運転手の名前はジェームスボンドという色浅黒く渋い色男。道中の予定を説明してくれたが、
乗り合いバスの為にバス内は禁酒・禁煙とのことでビールでも飲みながら草津まで行こう
と思っていた私としては少しガッカリ。

湯けむり号は千葉、横浜、大宮、新宿・池袋発と各地より集まってくるので、バスの号車
番号を覚えておかないと途中で乗るバスを間違える恐れがあるとのことで、
我々のバス号車は007ということで、運転手はジェームスボンドという訳である。

バスは池袋出発後は途中で一回休憩を取っただけで、予定通り11時30分に目的地の
草津温泉に到着し、我々の泊まるホテル ニュー紅葉の玄関に入ってびっくり仰天。

ホテルロビーには空港の出発ロビーと間違う程の団体客がずらりと待っている。我々の
乗ってきたバスをはじめとする各地からの送迎バスにて帰宅しようとする訳である。
まさにピストン輸送であり、無料送迎バスまで出しても宿泊費が非常に安く抑えられる
というシステムに妙に納得。

チェックインまで少々時間があるので、草津の温泉街で昼食をと足を伸ばし、早々に
皆蕎麦を食らいホテルへ急ぐ、道案内の大ノさんさすがの湖畔名人、
囲碁格言「急がば回れ」と急な上り坂を来たときの倍の時間で道案内、
囲碁の本質を会得したのかなと思いきや、「道間違えた」の一言。

フロントにてチェックインを行い、七階の4人部屋を二部屋と六階の一部屋に案内され
着替えた後に711号室にて早速に対局を開始することになった。

誰かセブンイレブンを儲けさせ、お茶菓子あるなと感じた安さん。

第三回奥多摩囲碁の旅の折りは対局部屋では禁煙としていなかったこともあり、
対局での神経の高ぶりを静めるためか多くの人がヘビースモーカーとなりタバコの煙が
部屋に充満、しかも対局ノルマをこなすため夜中の2時まで打つということで参ったが、
今回は全て解消。
対局室内の禁煙を徹底し吸いたいときはベランダに出て蛍族になって貰い、
対局も午後10時には終局と決め、その通り実施した。

健康志向で早寝早起き形の私にとって、このシステムが何よりも幸いした。

対局は総当たりのリーグ戦形式とし各人と二局ずつ打ち、勝敗数で優勝、二位、
三位、五位、ラッキーセブン、ブービーを決めようというのである。
初段クラスから五・六段クラスの人が七名と、私を含めた三人が入段前の
足踏み状態というメンバー構成になっている。

対局は終始和やかな中に、各人とも密かに優勝を狙っている風で真剣な目つきで
対局が
進んだが、途中には絶叫有り、アレ・アレ?…という声も混じって午後10時
には初日の対局を終了し、それぞれの部屋にて戻って歓談をしたり温泉に入ったりして就寝。

二日目は雨が降っていたこともあり朝食後に早速の対局を開始したが、
午後は晴れ間も出てきたので気分転換と健康増進を兼ねて草津温泉内コースを
散策することになった。

おいしい蕎麦を食べ、草津名所として有名な湯畑、湯の滝や西の河原、白根神社など
をブラブラした後に、急な坂道を登って汗をかきながら3時頃にはホテルに帰還。

再び対局を開始し各人とも何局かの対局を残すところで夕食タイム、三階の大広間で
他の団体客と一緒に夕食をとった。美人はいないかと辺りをキョロキョロしてみたが
、一昔前は美人だったかな?…という人ばかり。
平日であり関東一円の老人会ご一行様が多くみえていたが男女混合団体が多く、
にこやかで艶やかな女性も多く皆が結構楽しそうであった。

人間は幾つになっても異性と一緒の方が若々しく気持ちも華やぐという事だろう。

しまなみ海道日記の静子さんは、居ないかと安さんは全てのテーブルを眺めていた、

さすがの沖さんも同じことを夢見ていたらしい。




         静子サーン



   オミエニナラレテナイヨ

さて囲碁対局の続きとして、夕食後に対局を再開し夕方八時前には全局が終局。

結果は私が13勝5敗で優勝、高段者沖さんが二位、私が三子置かして貰った
山さんが三位となり他に五位とラッキーセブン、ブービーが決定。

私は入段前の同位者榊さん、大ノさんに連敗し計4敗したので、残りの七人には
一敗しただけであった。正に強い人々は、私には優しかったということに尽きる。

(プロフィールの通り、アッパーカットを喰らった上位陣)

リーグ戦の表彰式、記念写真撮影が終わり、優勝者は次回は持ち点が10点高くなり、
二位は5点アップ、三位は3点アップすることとなる。

今回で囲碁対局の旅は5回目になるが毎回優勝者は入れ変わっており、
しかも下位者の優勝が多い。下位者に有利な持ち点とルールになつており、
上位者は皆が苦しんでいる。

そろそろ下位者も一通り優勝したりして持点があがっており次回辺りは上位者が優勝か?

(?マークは外してもらいたいね!)

リーグ戦が早めに終わったので予定時間の午後10時までにトーナメント戦
をやることになり、今度はリーグ戦では最下位であった大さんが、新規に加増された
持ち点の人と当たったことも幸いして見事に優勝しリーグ戦優勝賞金と同額近くの
賞金をゲットし溜飲を下げていた。

寝るときには大さんが私の隣の床で寝ていたが、偶然に優勝者二人が並んで就寝となり、
大さんも満足そうな寝息を立てていたような気がする。

やはり勝負事は負けるよりも勝った方が気分は良いし、表彰され賞金を頂くのは
何度いただいても気分の良いものである。

次回囲碁の旅は北の方でやろうかという意見も出ており、今度は誰が優勝するか?

何度も参加しているのに優勝できなくて、わずか二度目参加の私が優勝したのが
悔しくてたまらない先輩方も多いが、私は次回囲碁の旅までの期間は湯けむり名人
を名乗れる由。

次回も優しい上位陣で有り続けて欲しいが和やかで楽しく室内禁煙、午後10時終局
というルールが続くならば、次回も私は参加したいし、徐々に碁キチになる
準備を行いたい。

三日目の午後は草津を発って池袋に夕方に到着し自然解散となったが、
二泊三日で4人部屋の私の宿泊費(朝食、夕食・アルコール付き)は
1万1千円と超割安で済んだ。

送迎バスの運転手、おおるりグループホテルに大感謝。

なお帰路の昼食場所である田子作パーキングにて、勝ち取った優勝賞金にて
特別純米酒を購入し皆に祝い酒を振る舞い、少し残ったお酒は自宅に持ち帰って
女房と娘にも祝い酒を振る舞い、その際のボトルには優勝記念ボトルと記して
自宅に飾ってある。

今回の囲碁の旅について企画・発案から幹事までの役回りをこなして頂いた我々の
仲間の皆さんには感謝申し上げ、また最後までお読み頂いた皆様には厚く御礼を
申し上げると共に、今後とも当会ホームページに引き続きアクセスをお願いしたいと思う。

追記:前回までと異なり、今後はリーグ戦優勝者が「旅の日記」をしたためる事になり

   今回(第5回目)の日記を小生がしたためたって訳です。日記も子供の頃の夏休み

   の宿題として誰もが経験済みであるが、さて還暦を過ぎての日記と云う物も考えて

みれば面白いものであると今回再確認した。 よーし、次回も書いてやろう!

―――と云う事は、つまり第6回目の囲碁の旅で連続優勝か!と密かに思いつつ

この当たりで筆を置くことにする。

   湯けむり大会リーグ戦表                 ‘05.7/11〜13

クラス 氏名 大ノ 大エ 勝敗 勝率 順位
191
二期おくたま名人
○× ○○ ×× ○× ○○ ×○ ○× ×○ ×× 9−9 0.50
179 ×○ ×× ○○ ○○ ×○ ○× ○○ ×○ ×○ 11−7 0.61 三位
223 ×× ○○ ○× ○○ ○× ○○ ○○ ○○ ×× 12−6 0.67 二位
173
本因坊ちゃん
○○ ×× ×○ ○× ○○ ×○ ×× ×○ ×× 8−10 0.45
152 ×○ ×× ×× ×○ ×× ○○ ○○ ×× ×× 6−12 0.33 10
200 ×× ○× ×○ ×× ○○ ○○ ×○ ○× ×× 8−10 0.45
142 大ノ
湖畔名人
○× ×○ ×× ○× ×× ×× ○○ ○× ○○ 8−10 0.45
136
一期おくたま名人
×○ ×× ×× ○○ ×× ○× ×× ○× ○○ 7−11 0.39
225 ○× ○× ×× ○× ○○ ×○ ×○ ×○ ×× 8−10 0.45
145 大エ ○○ ○× ○○ ○○ ○○ ○○ ×× ×× ○○ 13−5 0.72 優勝




  ここに大エさんの優勝を称え、
    湯けむり名人を称することを允許する。

                    

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